恋のチャンスは3日間
「ん・・・はあ」

気がついたらしく、目を少し開けた。

「大丈夫ですか?」

私の呼び掛けに

「ああ」

返事はしてくれたけど、腕は離してくれないまま

「・・・きつい」

一言言って、目蓋を閉じた。

そして腕は離してくれない。

何が「きつい」のかわからない。

だけど、郡司さんの目から涙が一筋流れ落ちたのを見たら、心が きゅううってなって。

おもわず、抱き締めていた。

枕、大きいのを出して良かった。

枕のすぐ下に腕をいれて郡司さんの首が私の腕に乗るようになんとか調節して、そのまま抱き締める形で私も眠ることにした。

朝、起きたら引かれるかも。
もう、話しかけてもらえなくなるかも。
最悪これが郡司さんに触れられる最初で最後になるかも。

だけど、辛くて苦しそうな人を放って置けなかった。
それが好きな人ならなおさら。

嫌われてもいい。

後悔しない。

少しすると規則正しい寝息が聞こえてきて。

私もホッとした瞬間、人の温もりの気持ち良さに吸い込まれるように眠りに落ちた。
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