恋のチャンスは3日間
隣にあるスープを一口飲んで、ふっと小さく息をはく。
・・・地味に死にそうだった。

しばらく沈黙していたんだけど

「なあ、ちょっとわがまま言って良い?」

テーブルに目線を落としたまま郡司さんが口を開く。

「あ、はい」

なんだろ・・・。

「今日ってなにか予定入ってる?」

「いいえ」

「明日は休み?」

「はい」

「・・・じゃあ、もう一泊しても大丈夫かな?」

「え?」

「いや、もちろん、森下が嫌でなければの話なんだけど・・・」

えええ、いいの?いいの?

まあ、なにか考えてるみたいだったし、なにかあるんだろうな。

で、考えた結果。

「・・いいですよ。特になにもないですし、大丈夫です」

嬉しいような。恥ずかしいような。
嬉しいような。嬉しいような。

「ありがとう。じゃあ後で買い物に行きたいから、付き合ってくれるか?」

「はい、わかりました」

こうして良くわからないけど、もう1日郡司さんと一緒に過ごせることになった。
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