無気力な王子様は私への愛を拗らせたヤンデレさんでした。
「ひなくん……可愛い……」


なんだか無性に頭をなでなでしたくなって、思わずなでてしまった。


「ふあ……!ふわふわ……!」


ひなくんの髪、ふわふわだしさらさらだ……!


「んう……ひなちゃん可愛いね……なにしてるの……?ん……?えへへ、僕以外の男を見ないためにする道具作ってるの……?そっか、可愛いね……じゃあ僕の目あげよっか……?」

「ひ、ひなくん……」


寝顔は可愛いけど、すっごい恥ずかしいこととグロテスクなこと言ってる……。


「えーっと今日は編入生がきてます」


……あ。

そういえば、夜空さんと星空さん、編入するって言ってたっけ……?


あれ、本当だったのかな……?


ガラガラ


「きゃー!!!」


……っ……。


その人は急に現れた。


その瞬間、嫌な予感が私の身体を包み込んだ——
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