美琴ちゃん、大丈夫?
蟋九∪繧

変な夢、子猫、いつものバス停。


…ダメ。



そっちは危ないよ。



こっちおいで。



ダメ、そっち行ったら…



あ、待って!











「ダメ!!!!」









バッと起き上がって目をガッと開いた。





「……?」





ピピピピ…

いつもの目覚ましの音。



ミルク色のカーテンの隙間から差し込む朝日。



元気に葉を伸ばすオリーブの木と、


ソファを占領するポン介のぬいぐるみ達。




大量に冷や汗をかいた私は、自室のベッドに座ってる。






「……焦った……夢か……」





ピピピ…


相変わらず鳴り続けるスマホのアラームを止めた。





…あれ?


何の夢見てたっけ。





「えっと…」



「美琴ー?そろそろ起きなさーい!」




リビングからお母さんの声。


壁にかかるセーラー服のリボンが風でフワッと揺れた。




あ……学校。


「…行かなきゃ。」




着慣れた中学の時のジャージ、よれよれのTシャツでベッドから降りる。
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