美琴ちゃん、大丈夫?

君の誠意、私の誠意、甘いソフト。








「時山君」

「ん?」

「えっと…大丈夫?」

「何が?」

「……手、すごい汗。」

「あっ、ごめん。汗っかきでさ。はは。」


時山君は一度私の手を離し、服の裾でゴシゴシするとフー…と息をつく。


「…」


…多分違う。

だって顔、真っ白。




私たちはこれからジェットコースターに乗るべく行列に並んでいる。

子猫もしっかりついてきていて、いまザ・ナーバスの時山君の肩によじ登ってくつろいでいる。

…本当に私にしか見えないんだなぁ。


私たちの前には小学校低学年ぐらいの兄妹が「あのね、全然怖くないよ!」「私も!」とお母さんに訴えている。



私は時山君を見る。



「え?」

「…」

「…全然怖くないよ!」


…笑顔がひきつってるなぁ。




< 138 / 189 >

この作品をシェア

pagetop