美琴ちゃん、大丈夫?

違和感、予感、唯の三白眼。

久しぶりにパンシテを開いた。



由月は今、トイレに行ってる。



いつぶりだろう。

…そうだ。

柊さんに車をあげた日以来だ。



由月が帰ってきてないのを確認して、こっそり柊さんのパンシテをのぞく。


俺があげた車に乗る、まぐろのポン介。



「…」



まだガヤガヤと騒がしい教室の端っこで、口をさりげなく覆ってにやけ顔を隠す。


これだけで胸が躍ってしまう俺。

どうかしてる。




…もう柊さんは、

キヨマサのものなのに。





ピロロン♪





「…!」





画面上部に出た通知をみて心臓が跳ねた。






『みことからお手紙が届いてます。』






柊さん!?






慌てて手紙を開く。






『分かった。今から行くね。』









…え?







分かったって、なにが?

意味が分からず、戻るボタンをタップして自分の送信ボックスを開いた。



『エラーが発生しました。お手数ですが、再度お試しください。』



…?



エラー表示を閉じてもう一度郵便ボックスを開いた。




…ない。


柊さんからのお手紙が、ない。




訳が分からず、スマホを机に置いて頭を抱えた。




なんで?今、絶対柊さんから来てたよな?

分かった…今から行く…?











なんとなく嫌な予感がして、席を立ち上がった。
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