輝きのままで
段々、暗くなってきた頃、

「そろそろ、行こうか」

シュウジは言い、私たちは駅へ向かった。

ちょうど、電車が目の前で行ってしまったので、ホームで次の電車を待った。

シュウジは、答えたくなかったら構わないけど…と前置きをしてから、

「ビノコは最寄り駅、何処なの?」

「高尾…」

「そうなんだ?俺は拝島だから近いね!」

「それ何処?」

「あ、そっか。まだ土地勘ないか。電車ですぐだよ」
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