輝きのままで
パートナー
知り合ってから、まだたったの4ヶ月。

それなのに、もう長い長い付き合いのような錯覚を覚えた。

夏休みの間、何度も会った。

シュウジは信用できる人だと思ったから、何度か部屋に招いたこともある。

そんなとき、いつも私の好きなお菓子を持ってきてくれたし、外で会っているときは割と遅くまで一緒に居て、帰りは部屋まで送ってくれたが、私の部屋で会うときには、あまり遅くならないように帰っていった。

気を遣ってくれてるのがよくわかる。


ある日、シュウジが私の部屋に来ていたとき、いつものようにお菓子をくれた。

「ありがとう…なんか、いつもよりやたらお菓子の量が多いけど、どうしたの?」

「実は、ピノコにお願いがあって」

なるほど、それで多いんだ。

「もちろん、嫌なら断って構わないんだけどさ…」

「話なら聞くよ?」
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