輝きのままで
「なんか…やっぱりピノコってホントに可愛いよな」

そう言って笑う顔も、まだ紅いままだ。

きっと、私はもっと真っ赤だろうけれど。

「あ!そうそう!」

照れてばかりの雰囲気をなんとか変えるかのようにシュウジが明るく言った。

「間に合ってよかったと思ってるんだ」

「何に?」

「ピノコ、もうすぐ誕生日だろう?祝おうとは思ってたけど、ピノコの気持ちがわからないうちは、プレゼントも消えものがいいのか、どうしようかと思ってたから」

「覚えててくれたんだ。嬉しい…」

「忘れるわけないだろ?」

「本当に嬉しい」

「ピノコ…」

「ん?」

「ずっと、一緒にいような…?」

「うん…」

いつもなら夜は長居しないシュウジが、今夜は終電ギリギリまで私の部屋に居てくれた。
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