輝きのままで
金曜の夜になり、そろそろ寝ようかと思っていた時、電話が鳴った。

「シュウジ?こんな遅くにどうしたの?」

「誕生日おめでとう」

「え?誕生日は明日だよ」

「時計見てみなよ」

そう言われ、ふと時計を見ると、0時を過ぎた直後だった。

「あ…日付変わってる」

「いちばん最初におめでとうって言いたかっただけだよ」

なんだか、照れた表情のシュウジが見えるようだ。

「ありがとう…」

「遅い時間に悪いかなとも思ったんだけど」

「ううん、すごく嬉しい」

「それならよかった。じゃあ明日…じゃないや、またあとでな」

「楽しみにしてるね。おやすみ」

「俺も…。おやすみ」

電話を切ると、私はすぐにベッドにもぐり、目を閉じた。

甘い余韻を残したまま眠りたくて…。

そして、その夜は甘い夢を見た。
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