現実主義者の恋愛事情・王子を一時預かりします  レイと綺麗

桐谷綺麗の事情<1~4>

<桐谷綺麗とは>

桐谷綺麗はキッチンの棚の扉を開けて、
考え込んでいた。

そこには5キロの米袋が
常備されている。

が・・・米が
もうなくなりかけている。

ふーーーーむとうなるが、
魔法でコメが出て来るわけでもない。

桐谷綺麗のモットーは
<愛でコメは買えねーぜ>

桐谷綺麗、35歳 女 

一人暮らし 独身
職業、
養護教諭
(学校の保健室の先生)。

体形は炭水化物好きを示す、
ややぽっちゃり洋ナシ型。

周囲からは、
姉御とか肝っ玉かあちゃんなどと
呼ばれる。

桐谷家は3代続く女系家族だ。

初代、祖母

産婆をしていたが、
祖父は資産家のイケメンで、
飲んだくれで、お妾さんもいて
散財した。
祖母が稼いで、
子どもたちを育てた。

2代目 母

母も助産師の道を選んだ。
結婚相手、つまり綺麗の父だが、
シュッとしたオシャレ好きの
イケメンで・・・

これまた女癖が悪かった。
案の定、父は他に恋人をつくり、
母は綺麗を連れて、離婚した。

3代目 綺麗

イケメン好きで、働き者は桐谷家の血だ。
20代半ばで結婚を考えた男は、
まずまずのイケメンだった。

けんかをして、うまくいかなくて、

男が別れの時に吐いた
セリフが以下の通り。

「君は強いから、
一人でもやっていけるよ」

お互い精神年齢が子どもで、
恋愛幻想に支配をされていたのだろう。
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