i -アイ-愛-
真翔は不安なんだね。


不安だから無理やり私を繋ぎ止める。


その方法は間違っているかもしれないけど、私はこんなふうに苦しむ彼を放ってはおけない。 


「私はずっと真翔のそばにいる。離れていかないよ」


そう囁くと、真翔は安心したように再び眠りについた。


【どっちの意味でも逃げられない。心配してくれてありがとね】


返信するまでに少し時間がかかったのに、琥羽はすぐに返事を返してくれた。


【逃げろって言ってんの。アイツはどうせまた同じことを繰り返す。お前も薄々分かってんだろ?】


…またその話。


今私が逃げたら真翔はまた一人になる。


親に逃げられた時のあの寂しさは二度と味わいたくない。


きっとそれは真翔も同じ。


【無理だってば。それに私は真翔を信じてる。私には真翔しかいないの】


【なら、次何かされたら絶対逃げろ。じゃないといつか死ぬぞお前】


…死ぬぞ…か。


どうせ死んだも同然の人生。


今更どうなったっていい。


【わかったよ。じゃあね。おやすみ】


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