初恋だった人が結婚した【完】

  
 そんな彼女が俺の結婚の祝いの飲み会に参加した。
 彼女が参加するなんて思ってもいなかった。

 きっと誰かが面白半分で誘ったのだろう。もう10年ぶりのことだった。
 そんなに経っていたのに、全く変わっていなくて、時間が止まっているかのようだった。

 そこだけ時間を切り離したように凛としていた。

 最後まで話すことはなかった。帰り際、今幸せかと聞いた。
 生きて、幸せならそれで充分だった。

 迷うことなく頷く姿に、強く凛々しいと思ったあの時と重ねていた。
 
 あの時よくしていたことをももに重ねてしていた。もう彼女はももではない。

 あの時ひっそりと想っていたももは、一つの思い出になろうとしている。

 
 もう会うことはないだろうなと思いながら、その場を後にした。


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恋愛(純愛)9ページ

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       傍若無人で、傲慢        喜怒哀楽が激しくて、怒ると惨事           彼女(仮名)            ×            特に何もない                      俺 これは純愛かと聞かれるとわからない。狂ってると言われればそれまでだ。 現に、彼女は狂っている。 *他のサイトにも、同じタイトルで掲載しています。(中身は微妙に同じですが、ほぼ同じです)

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