【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「結婚してみて思いましたけど、お見合い結婚でも、わたしからしたら悪くないと思いましたよ。 わたしは夫のこと、結婚してからさらに好きになりましたから。 夫と子供たちとの家族としての日々は、本当に幸せですから」

「そっか。……ありがとう、マロミさん」

 マロミさんからこんな話を聞くなんて、今までなかったから新鮮だった。

「わたしから一つ言えることは、カルティナ姫は誰を選んでもきっと、幸せになりますよ」

「ありがとう。そうだといいな」

 わたしは誰とでも、幸せになれる。マロミさんはそう言ってくれる。
 だからこそわたしも、真剣に三人と向き合いたい。わたしが幸せになるためには、真剣に向き合っていくしかないよね。

「ちなみにわたしがカルティナ姫と同じ年だったら、アレン様を選んでましたね」

「あら、マロミさんはアレンさん推しなの?」

「ええ。わたしの中では一番、アレン様が男らしい人だと思いましたので」

 なるほどね……。マロミさんの意見も参考にさせてもらおうかな。
 
「男は優しいだけではダメですよ? 時には男らしく、女性を守るのも男の務めですからね」

 お、男の務め……?
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