【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「お父様……。あの、今のもう一度言ってもらえますか?」

 と聞き返すと、お父様は「この三人は、君の婚約者たちだよ」と言ってきた。

 婚約者……。わたしの、婚約者……?
 ここにいる三人が、わたしの……?

「ええっ! こ、婚約者……!?」

 な、何!? ど、どういうこと……!?

「そうだ。君を妻にしたいと申し出てくれた、三人の王子たちだ」

「……お、王子?」

 え。お、王子……。

「そうだ。今ここにいる三人は、君の婚約者、ということだ」

 え、ちょっと待って……。

「……婚約者が、三人?」

 わたしの婚約者が、三人も……?

 頭の中にはハテナばかりが浮かぶ。
 一体お父様は何を言っているのか、わたしにはまだ理解出来そうにない。

「ではカルティナ、三人から自己紹介をしてもらうことにしよう。 わたしは用事があって出掛けなければならない。……目を覚ましたばかりなのに、すまないね」

「え!? あ、お父様……!?」

 そう言いながら、お父様は部屋を出ていってしまった。

「えぇ……」

 ど、どうしたらいいのだろう……!? 
 いきなり三人の婚約者がいる、と言われても……。
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