【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「うわっ……!?」

 中に入ると、今度は大きなフラワー人形が見えてきた。

「すごい、可愛いっ!」

 フラワー人形はこのフラワーパークの名物だそうで、人形の形はウサギやクマ、ペンギンなど色んな形があった。

「これすごい可愛いですね!」

「可愛いですよね。 でも僕は、カルティナ姫の方が可愛いと思ってますよ?」

 ルイトさんは爽やかな笑顔を向けて、そう言ってきた。

「えっ!? あっ……ありがとう、ございます」

 こういうのって、当然言われると本当にドキドキする。 なんかこう、ドキッとしてしまう。

「本当ですよ? あなたは、とても可愛い人です」

「ルイトさん……」

 そんなに褒められると、恥ずかしくなってしまう。

「姫、写真撮ってあげましょうか?」

「じゃあ……お願いします」

 フラワー人形の前で、ルイトさんは数枚わたしの写真を撮ってくれた。

「うん、やはり可愛いですね。キラキラとしていますね」

「ほ、本当ですか?……ありがとうございます」

 素直に喜んでいいんだよね?こういう時は。

「本当ですよ」

 ルイトさんはわたしの手を握ってくれる。
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