君は風船
「ここが高校かぁ・・・」


心の目の前には、まだ新しく綺麗な


校舎が建っている。


「私も今日からここに行ける♪」


そういい、心は母親とは一旦別行動になり


クラス表を見に行った。


「え~と、私のクラスは・・・・・


 あった!!1-ⅴだぁ☆★」


「君もⅴ組??」


「ぇ!?」


心は驚いて後ろを振り向くと


そこには背の高い一人の男子が立っていた。


「だ、誰??」


「あ、ごめん②俺は佐伯 慶汰(さえき けいた)


 みんなからはケイって呼ばれているから


 ケイで良いよ??」


佐伯 慶汰ことケイ・・・この男は新入生首席で


入学し、外見も整っており、性格も朗らかで


明るいため女子からも非常に人気が高い。


いわゆる王子とでも言う存在だった。


そして、この男が心のこれからの


人生を変えていくなんてこの時は誰も


思いもしなかった・・・。


「ねぇ、良かったら一緒に教室行かない??」


心は無邪気にケイに笑いかけられ心はつい


「良いよ♪」


と言ってしまった・・・。




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