きみの瞳に映る空が、永遠に輝きますように
「じゃあ、始めるね」
そして、治験初日はあっという間に訪れた。
父は私の手を抱えるように強く握り、目を瞑って祈っていた。
担当医の指示によって得体のしれない液体が体の中にじわじわと入っていく。
この液体だけが私の望みだと思うと、その虚しさに思わず目を瞑って祈った。
人生に奇跡は起きない。
努力だって簡単には報われない。
それは身に染みるほどわかっていた。
でも、もう十分頑張った、と言ってほしい。
そして、そのご褒美として少しでも効果があってほしい。
不安の中で、ただ祈るばかりだった。