きみの瞳に映る空が、永遠に輝きますように

 透真くんは、平日の夜に一時的に呼吸が止まり、病院に運ばれた後、すぐに集中治療室に入った。
 
 そこには家族しか入ることが出来なかったため、透真くんが一般病棟に移るまでの間、私は彼に会えなかった。

 だが、会えないとは分かっていても毎日放課後に足を運び続けた。

 数日前の会話で本人の口から夢見病だと聞いたこともあってか、透真くんの容体が気になって仕方がなかった。

 透真くんが目を覚ましたのは運ばれた日から三日後の朝だった。
 
 それまでの間、どのような夢を見ていたのだろうか、微笑みながら眠っていたと後で透真くんの母から聞いた。
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