推しと好きはちがう！？

誰？と聞く前に分かってしまった


愛結「陽翔くんでしょ」


陽翔『なんでわかったの』


と言いながら目隠しを取ってくれた


愛結「茉希達は？」


陽翔『知らないよ？見てない』


さっきまで一緒にいたのにな〜

なんて思っていると

陽翔君は笑って私の顔を覗き込んだ


愛結「どうかした？」


陽翔『愛結、今不安でしょ？』


なんで分かるんだろう

本当は不安でたまらない


だって卒業したら

陽翔くんは今までみたいに近くにいない


向こうで私より素敵な人なんて

たくさんいて


その人たちに陽翔君が取られたら？


いや、有り得なくない話だと思う



陽翔『言わなくても分かるよ

だって、愛結の彼氏だもん笑』


笑顔で言ってくれた


陽翔『でも、直接

言ってくれた方が嬉しいな』



愛結「本当は凄く寂しいし不安

でも、それを言って陽翔君の

邪魔はしたくなかったから…」