先生との恋・番外編集・
手術してほしいだろうな、先生たちは。
仕事だしとか。
悲しませるんだろうなとか。
だけど、自分の人生だしどう生きようかなって。
「なんだか、大人にみえます」
「まぁもうすぐ成人だしね」
「若いね…」
はは、と笑う高橋は本当に力がない。
ぽんぽん、と、
ゆくゆくこの世界からいなくなるのはあたしの方だろうに。
なんであたしが慰めなきゃいけないんだと思いながら。
だけど、
今日みたいに、あたしが死んだら、
こうして夜更けに悲しんでくれるのだろうか。
あたしもメンヘラみたいだなぁと思いながらも、少しそうであって欲しいと思った。
それから、緊急手術で絶望するまではあっという間だった気がする。
綺麗に、死にたかったのかもしれない。
理想は、発作をできるだけおさえながら、青春!らしいことをして、楽しんで、そして後悔なく過ごすこと。
途中でダメになっちゃってもそれでもそこまではできることをしたかった。
傷跡は、絶対に嫌だった。