運命の赤い糸

運命の番

澪 「っ、お前!!」

澪達が見た先には息を切らした雄真が立っていた

雄真 「ねぇ、、、君、、名前は……??」

澪 「……っはぁ??なんでお前に俺の名前言わなきゃいけないわけ?」

雄真「俺が、、君のことを、知りたいから」

澪 「っ、、はぁ?!訳わかんねぇ!!」
「なんで話したことも無い目が合っただけのやつにそーゆうこと…」

教室で広がった甘い匂いが再び広がる

雄真「っ//、」

澪 「あ?なんだよ……っ?!、」
(ざけんなよ、なんでこんなことになんだよっ!)

澪がその場から走り去る

姉 「あ!ちょっと!!澪!!待ちなさいよ!」

雄真 「……くそっ、また話せなかった」

姉 「あなたは……??」

雄真  「あ、すみません。俺は、佐々木雄真と言います。」

姉 「雄真くん?私はあの子の姉の原崎紅梨(あかり)。さっきはごめんねぇ。あの子高校生の頃色々あって人と関わるのが苦手なのよ。」
「でも、さっきのはいつもより酷かったわ。なんだったのかしら。」

雄真 「俺、あいつに運命感じてるんですけど俺だけですかね?」

紅梨 「…………」

雄真 「っ、ごめんなさい。変なこと言って。」

紅梨 「…雄真くんあの子を見た時、今までに感じたことのない空気感じた??」

雄真 「え?」

紅梨 「あなたはあの子を見て何を感じた?」

雄真 「……俺は、、何より近くにいたい、守ってあげたいと思いました。」
「あいつが近くに来れば来るほどあいつの人に対する態度とは裏腹に甘い優しい香りがして…」
「でもその後、急に変な気分になって、、、どうしたらいいか分からなくなった。。」

紅梨が涙を流して笑顔で雄真を見ている

雄真 「え?!どうしました?!大丈夫ですか?!??」

愛菜 「うー??」

紅梨 「あら、ごめんなさい。あの子はもーそんな存在とは出会えないと思っていたからつい。」

紅梨が愛菜を抱っこしながら片手で涙を拭っている

紅梨 「それはいわゆる運命の番ってやつじゃない??」

雄真 「どうしてそう言いきれるんですか。」

紅梨 「あっはは!それは、私も運命の番と出会ったことがあるからよ。」

雄真 「?!」

紅梨 「でもほんとに良かったぁ。これでちょっとでもあの子に心の寄り所が出来るなら私は嬉しい。」
「仲良くなるには時間がかかるかもしれないけど懲りずに頑張りなぁー?あ、この話したことはもちろんあの子には内緒にしておくから♡」

雄真 「あっ、はい。あの、ありがとうございました。色々と聞いて貰っちゃって」

紅梨 「あいよ!気にすんなぁ!じゃあ気をつけて帰んなよー?行こっか愛菜?」

愛菜 「あうぅ!」

紅梨 「さーおうちにかえるぞぉー!」

雄真が紅梨が帰って行った方を眺めている

雄真 「少しずつ頑張るしかないかぁー」


紅梨が澪のマンションに帰っている

紅梨 (私の運命の番は死んじゃったんだけどねぇ。澪が子持ちだって悟らせないために私の子みたいに話してたけど……。やっぱつらいなぁ。)

紅梨の顔を愛菜が見ている

愛菜 「む?……うぅ、う、うわぁぁぁぁぁ゛!!」

紅梨 「わぁぁ!?え?!何?!ごめんね?!え?!私愛菜が分かるぐらいまで暗い顔してた?!えぇ!ごめんね!!」

愛菜「んぁぁぁぁぁわぁぁぁ!!」

紅梨 「ぁぁぁああ!私まで泣けて来ちゃったよぉぉぉぉーーー、澪ぃぃぃぃぃぃぃ」

紅梨と愛菜2人して泣きながら澪の家へ帰るのであった。

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