成り行きでイケメン後輩と付き合うことに。
 それから1カ月が経過。
 月島さんは、理解力もあり、いろいろな仕事を覚え始めていた。とても頼りになりそうな子で安心した。
 市村くんには相変わらずべったりで、嫉妬しそうになるときもあるが、時々、市村くんとデートしたり、家でまったりして充電させてもらって、なんとかなっていた。

 5月は、ジューンブライドに向けて忙しい時期。
 毎年のことだが、気が引き締まる。

 トラブルが起きた。
 6月の初めの結婚式の席次表がまだ届いていなかった。
 担当は、市村くんと月島さんだった。
「席次表が届いてないけど、どうなってますか?」
 聞くと、リストは上がっていて、作成してくれる部署への依頼ができていないようだった。
「とりあえず、そのリストを担当部署に送信して。
 私、直接言って、早急にやってもらうように依頼してくる。」
 市村くんが言った。
「申し訳ありません。俺も行きます。」
「いいよ。他にも見落としがないかチェックしといて。」
「申し訳ありません。」
 市村くんにしては珍しいミスだった。新人を教えながらは大変なのはわかっていた。
 
 担当部署に依頼したが、丁度忙しい時期で難しいとのことだった。
 そのため、担当部署の主任にやり方を習い、私がやることにした。
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