成り行きでイケメン後輩と付き合うことに。
 市村くんと月島さんは残っていた。
「主任、チャックしました。あとは、大丈夫です。」
「それならよかった。じゃあ、あとはこれだけだね。明日までに完成させとくから、帰っていいよ。」
「でも・・・。」
「大丈夫。なんとかなりそう。」
「お疲れ様。」
「お疲れさまでした。」
 月島さんと共に、市村くんも帰った。

 22時頃に出来上がった。
「よし、できた。あとは、担当部署に送信して、印刷するのみ。」
 少し、休憩した。
『お腹空いたな。』

 急に、ドアがあいた。
「れいかさん。」
「市村くん。帰ったんじゃ。」
「帰れませんよ。れいかさんが、俺のせいで残ってるのに。」
「市村くんだけのせいじゃないよ。私が気づかなかったからいけないの。市村くんは新人指導もあるし、大変なのわかってたはずなのに、見落としてた。ごめんなさい。」
「れいかさんが謝ることじゃないです。」
「あと、担当部署に行って、印刷するだけだから。」
「ありがとうございます。
 あの、食べ物買ってきました。」
「えー、ありがとう。お腹空いちゃって。食べていい?」
「はい。」
 お弁当を買ってきてくれた。
「こんなことしかできなくて。」
「十分。美味しい。」
 市村くんにギューっと抱きしめられた。
「市村くん、ここ職場。」
「れいかさんは、本当に素敵な人です。」
「ありがとう。」
 印刷して仕上がった。
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