それでも私は、あなたがいる未来を、描きたかった。
【先生、あなたがいなくなってから、あなたに届くことを願って、何回心の中で呼びかけたかな。】

先生はもうそばにいなくても、ずっと見守ってくれている気がしていて、いつしか、心の中で先生に呼びかけることが当たり前になっていた。

受験の日も、卒業式の日も、気が付けば「先生」って、呼びかけていた。話しかけていた。

でもね、今日でそれも、終わりにするね。

先生ばかりに頼っていられないから。

私、今ね、夢に向かって、一人で走り続けているよ。

きっと1年前の私からなら、想像もできないよね。

それでもね、先生。
私、毎日、夢を叶えるために奮闘しているよ。

先生に伝えた夢を、絶対に叶えるから。

もし叶えたら、「頑張ったな」って言いながら笑ってね。褒めてね。



涙で色々なところが滲んでいるノートに、私は微笑みながら最後の想いを書くと、ゆっくりとノートを閉じた。


「先生」


大切な宝物を扱うように、ノートを自分の胸の前でそっと抱きしめる。

こんな日はやって来ないのかもしれないけれど、もしいつか、もう一度あなたに出逢うことが出来るのならー…その時は真っ直ぐに、きちんと伝えたい。


「先生。私、先生のこと、大好きです」
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