初恋酩酊〜恋を知らない彼に溺れる〜



 私が新田さんとヤってる? 
 あんなにも彼氏が居ない夜を一人で泣きながら過ごしていたのに?
 何度も優しい思い出を胸に抱え、苦しんでいたのに?


 そんな私が、散々話を聞いてくれて、相談に乗ってくれた新田さんとセックスしてると?



「ふ、ざけないで……新田さんは友達なの、相談を聞いてくれてたの」
「そんなの通用するわけねーだろ。あの人、すげー遊び人で有名なのに」
「でも」
「あー、もう言い訳はいいわ」



 あまりの怒りに涙がこぼれそうになる。
 冷静になれ私、こんな奴、こんな奴……。


 彼氏のにやけ面がゆらゆらと揺れる。
 それを見た彼氏は、さらに口を開いた。



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