もう一度、その声が聞きたかった【完結】
私がソファに座ると
彼はキッチンで入れた
温かいミルクティーを出してくれた。

『ミルクティー好きだろう?』

「ありがとうございます…」

カップを受け取り
一口飲むと体の力が少し抜けた。


彼が私の横に座る。


『俺でも知らないお前がいるみたいだな。
なぁ、聞いてもいいか?』


「…きっと重いですよ。泣いちゃうと思うし。
誰にも話した事ないんです。」


『大丈夫だ。俺が全部受け止めてやるよ。』


私の頭を撫でる彼。

初めて話してもいいのかな、と思った。



私は覚悟を決めてゆっくり話し出した。
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