もう一度、その声が聞きたかった【完結】
私がトイレから戻ると
玲奈と2人組の男性が話をしている。

「玲奈、ただいま〜。
もしかして、ナンパ?」

『違うよ〜!
こっちのチャラ男は地元の同級生で
向井優希(ムカイユウキ)。
こっちのイケメンは優希の大学の友達の
鷲尾圭介(ワシオケイスケ)くん。
2人は青大なんだよ〜』
と紹介してくれた。

『この美女は、
大学で友達になったさくら。』

「ちょっと玲奈、美女は余計だから!
えーっと、優希くん…と圭介くん…ね!
青大なんだ!すごいね!」

青大は私の通う大学よりはるかに賢い。

話が盛り上がり
みんなで一緒に花火を見ることになった。




これが私と圭介(ケイスケ)の出会いだった。

私は圭介の切れ長の二重にすらっと伸びた手足
ほぼ一目惚れだった。
クールな彼だが、話せば話す程
内面にも惹かれていく。


この日をきっかけに
2人でよく会うようになり距離を縮めていった。
そして圭介から告白され
私たちの交際は始まった。
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