私、夢を叶えますっ!

「私の髪はただ、ずっとめんどくさくて

伸ばしてきただけだし・・・

愛ちゃんの、ショートすっごく可愛くて好きだよ、わたしは。」

それは、ホント。


「唯、ありがと。実は私もカナリ気に入ってんだっ。

海斗が、『愛に似合ってる』って言ってくれたしぃ。」


と始まるいつものノロケ。

でも、全然イヤだって思った事はないんだ。

いつも活発で運動が出来て、可愛くて人気者の愛ちゃんは私の自慢の妹だから。

「そうだっ。髪の毛巻こうよっ。

いつも友達の巻いてあげてるし、任せてっ!」

と愛ちゃんは、部屋を飛び出していって、

ママからカーラーを借りて戻ってきた。

< 53 / 216 >

この作品をシェア

pagetop