私、夢を叶えますっ!
「私の髪はただ、ずっとめんどくさくて
伸ばしてきただけだし・・・
愛ちゃんの、ショートすっごく可愛くて好きだよ、わたしは。」
それは、ホント。
「唯、ありがと。実は私もカナリ気に入ってんだっ。
海斗が、『愛に似合ってる』って言ってくれたしぃ。」
と始まるいつものノロケ。
でも、全然イヤだって思った事はないんだ。
いつも活発で運動が出来て、可愛くて人気者の愛ちゃんは私の自慢の妹だから。
「そうだっ。髪の毛巻こうよっ。
いつも友達の巻いてあげてるし、任せてっ!」
と愛ちゃんは、部屋を飛び出していって、
ママからカーラーを借りて戻ってきた。