ユメミルハチミツコ~意地悪上司と秘密の関係!?~



「調べものって、また……アイツ?」

「え、違う!違う!部長だよ」

「そっか、アイツじゃなくて良かったねー!」

「あはは」

「顔はイイんだけどねー、顔は!!」

「あはは」

「教育係が決まった時、誰もがココロちゃんを羨ましがったもんねぇ」

「あはは、そうだったっけ?」

「で、次の日には誰もが自分じゃなくて良かったって思ったという」

「えー、ひどい」

「でも……私も怒鳴られてみたいかも、なんて」

「あはは」

「いつでも愚痴聞くからさ。また飲み行こうね!」

「うん!」


サキちゃんに手を振ろうと右手をあげたところで――






「お前の同期の話は、俺の悪口しか無いのか?」

「わーーー!!そ、相馬先輩!!!」

「ぎゃーーー!!!」


私とサキちゃんの叫び声がフロアに響き渡った。


< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop