無理、俺にして
おそろいじゃん

「はい、今日の練習はここまで! みんな、明日の本番に向けてこの調子で頑張るぞ!!」

「「おーっっ!!」」

「お、おお~……!」


3年生の先輩のかけ声に合わせて、力ない声と共に拳を上げる。

体力はその辺の女子よりある方だと思ってたけど、普段運動していない私にはやっぱり普通以下の体力しかない。

つ、疲れた……。


「ゆめちゃん、おつかれぇ……」


私の所までよぼよぼと歩み寄って声をかけてきたのは、肩までくらいの綺麗な黒髪にぶ厚いレンズのメガネをかけている女の子。


「お疲れ、ふみちゃん」

「今日の練習、体育祭の前日ってだけあって結構本格的でいつもより一段ときつかったねえ……」


ふみちゃんこと、響 文代(ひびき ふみよ)ちゃん。

体育祭の練習のために色事に別れて集まったとき、
私と同じように周りに怯えてひっそり隅にいたところを私が思いきって声をかけてからのちょっとした仲良し。

あれからは、体育祭の練習の時はいつも一緒にいる。


「青組、毎年最下位らしいから先輩達も気合い入ってるんだろうね……」

「私、大縄飛びがすごく心配だよ……みんなに迷惑かけちゃいそうだし……」

「その気持ち、わかるよふみちゃん……!!」


< 96 / 202 >

この作品をシェア

pagetop