慶ちゃんが抱いてくれない!





先生達も武蔵君用の応用問題を毎回仕込んでいるみたいだけど、難なく解いてしまうらしい。





武蔵君は学校の試験は試験範囲があるから満点出せるけど、受験は別だと言っているけど、もはや天才……。




大学は附属の大学も進学出来るけど。武蔵君くらい頭が良いと先生に難関大学を進められているみたいで、あまり勉強しているところは見掛けないけど受験するらしい。





「あー……でも、流石に今年はクリスマスパーティ無理……かな?」





毎年、慶ちゃんと武蔵君と三人でクリスマスパーティをしていて、今年はお父さんが出張でいないので私の家でクリスマスパーティを計画していた。




「勉強の方は大丈夫だけど……今年は、折角慶次と付き合う事になったんだし、二人で過ごしたら?」




武蔵君はいつもの優しい表情に戻ってそう言った。




「えー!パーティだからみんなでやった方が楽しいのに!楓ちゃんも来ない?」

「……えーっと……24日?それとも25日かしら?この日男と予定入ってるけど、日にちによっては空けられるかもなぁ」

「24日だよ!」

「あ!偶然!24日なら空けられるわ~」

「本当?良かったぁ」

「……どっちも空いてるだろ」

「慶次君?何言ってるの?薬盛るわよ。む、武蔵君も……参加出来るなら参加しよう?こんなバカップルの中に一人とか嫌なんですけど」

「んな!バカップルじゃねぇよ!普通だろ!」

「それもそうだね、高校生活最後のクリスマスだし参加しようかな」




良かった!今年も楽しいクリスマスパーティになりそう……



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