唯くん、大丈夫?

アホ欠乏症。

「ピピー」




「「!」」




ジャッ!!とカーテンが勢いよく開いた。





「はーいそこまでー。保健室でイケナイことをしてはいけませーん」



外から差し込む日の光が、その人の眼鏡に反射してギラッと光った。



「てててててらちん!!」



た、

助かった…!



私は火照った顔を見られないように枕で顔を隠した。



「…チッ」


唯くんがてらちんを横目で見て思い切り舌打ちした。


「はい九条、先生に舌打ちしたのでテスト減点しまーす」


唯くんがすかさず正座する。


「先生ごめんなさいもうしません寺田先生かっこいい大好き」


唯くん、やっぱり今回のテストにかける情熱が異常だな…?
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