唯くん、大丈夫?




…想像してって、ことだよね…?




「わ、わかった…」





私はゆっくり手をあげて、想像の中で唯くんの浴衣からのびる綺麗な手を探す。





「……うん…握った。」



なんか、急にドキドキする。


まるで本当に唯くんがそこにいるみたいで。



「…」







唯くんが


ハ、と息を吸った。






「…チュッ」




「!!」




「おやすみ。」



ブツッ。…ツー…ツー…





「…」




通話の終わりを告げるスマホを耳に当てたまま、放心する。


私の顔は、多分、かなり赤い。


私はボスッとベッドに倒れこみ、横にいるぬいぐるみをひっつかんで顔をうずめた。







浴衣姿の唯くんと、

手を繋いで

キス、してしまった。









「~~~!!!!」




私は声にならない声をあげた。









唯くん

やっぱり君は、天才だ!!








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