唯くん、大丈夫?




やばい。



また吐き気がぶり返してきた。



私は階段の途中で、一旦そこにしゃがみこむ。



だめだ…こんなとこで吐いたらご近所さんにご迷惑が…

何としても家に帰らないと…!




ひたいに冷や汗をかきながら、なんとかもう一度立ち上がってグルグルする視界の中で一歩を踏み出す。




それでもやってくる吐き気に私は口をおさえながらもう一度しゃがんだ。





すると、









ガンッガンッガンッ…








後ろから勢いよく駆け上がってくる足音。







…そういえば


いつもこういうタイミングだった





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