唯くん、大丈夫?
よく、じょう?

浴場?…カポーン…違うか

…欲情、する?え!?


あ、顔が近いな?

近い近い近い近い!!



「優花」



矢継ぎ早に繰り出される唯くんの猛攻に私はK・O寸前、虫の息。



唯くんが私の手を取って口元に持っていくと、

チュ。と音を立ててキスした。





「優花が好き。俺と付き合って」

「〜〜〜!!」




カンカンカンカン!!

羽根村選手、K・O!!立てません!

あっ、心肺停止!心肺停止〜!!




『扉が閉まります。ご注意ください…』




もう、だめ、

限界!!!!!!




茹で蛸みたいな顔の私は瞬時に身をかがめ、
唯くんの脇の下をすり抜けて電車の扉へとダッシュした。


「!」


意表を突かれた唯くんが私に手を伸ばそうとしたのを感じたけど構わず走る。



唯くんごめん

羽根村、

一旦逃げます!!!!


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