落とし物から始まる、疑惑の恋愛
5
――何これ?
明細をチェックすると、見覚えのない利用記録が多数あった。何と、怪しげなアダルトサイトを使ったことになっているではないか。
ハルカは帰宅後、すぐにカード会社に連絡した。しかし、返ってきたのは次のような言葉だった。
『確かに利用記録がありますよ。利用者の電話番号とメールアドレスは……』
それは、確かにハルカ自身のものだった。
「そんなの、利用してません! 私、女ですよ? 男性向けのアダルトサイトなんて、観るわけないじゃないですか」
ハルカは必死に訴えたが、返事は冷たかった。
『家族や彼氏が観たのかもしれないでしょ』
取り付く島もない。どうにか払わずに済む方法はないか、とハルカはあれこれ調べた。すると、この手の被害の相談に乗ってくれる公的機関が見つかった。ハルカは、早速訪れた。
「それは、支払う必要はありませんよ。こちらでカード会社に連絡して、処理しておきます」
職員は、慣れた様子で対応してくれた。ハルカは、胸をなで下ろしたものの、疑問を覚えた。
「こういう不正利用って、どうして起きるんでしょう。私、身に覚えがなくて……」
すると、職員は言った。
「まあ、知らない所でスキミングされる場合もありますからね」
スキミング、という言葉にハルカはドキリとした。
――まさか……。
明細をチェックすると、見覚えのない利用記録が多数あった。何と、怪しげなアダルトサイトを使ったことになっているではないか。
ハルカは帰宅後、すぐにカード会社に連絡した。しかし、返ってきたのは次のような言葉だった。
『確かに利用記録がありますよ。利用者の電話番号とメールアドレスは……』
それは、確かにハルカ自身のものだった。
「そんなの、利用してません! 私、女ですよ? 男性向けのアダルトサイトなんて、観るわけないじゃないですか」
ハルカは必死に訴えたが、返事は冷たかった。
『家族や彼氏が観たのかもしれないでしょ』
取り付く島もない。どうにか払わずに済む方法はないか、とハルカはあれこれ調べた。すると、この手の被害の相談に乗ってくれる公的機関が見つかった。ハルカは、早速訪れた。
「それは、支払う必要はありませんよ。こちらでカード会社に連絡して、処理しておきます」
職員は、慣れた様子で対応してくれた。ハルカは、胸をなで下ろしたものの、疑問を覚えた。
「こういう不正利用って、どうして起きるんでしょう。私、身に覚えがなくて……」
すると、職員は言った。
「まあ、知らない所でスキミングされる場合もありますからね」
スキミング、という言葉にハルカはドキリとした。
――まさか……。