ずっと探していた人は
「ねえ、大橋くん、本当に帰るのなら、私のお願いに付き合ってほしい」
「お願い?」
不思議そうに私を見る視線に、自分の視線をぶつける。
「今日1日、ストレス発散に付き合って。今日は思いっきり楽しいことをしたい!」
さっき、周りの人を振り回してしまっているなって、反省したばっかりなのに。
それでも、今日は一人ぼっちでいたくない。
大橋くんは私の言葉に一瞬目を丸くしてー……それから大きくうなずいた。
「よし、それじゃ行こう!」
数日間苦しいことばっかりだったんだ。
今日1日ぐらい学校をさぼったって、神様は怒らないだろう。
もしこれで怒るような神様なら、私はこれから神様を頼らない。
私の声と同時に立ち上がり自分のスマートフォンを見た大橋くんは、あっと声を上げた。
「滝川さん、とりあえず、みんなに一緒にいること、伝えてもいい?
俺もいなくなったって、3人が騒いでいて、俺の着信履歴すごいことになってる」
そういって見せてくれた着信履歴の画面は、本当に3人の名前でびっしりだった。
「うお、ごめん」
反射的に謝ると、大橋くんは、きっと滝川さんの方がすごいよ、と言った。
「わ、ほんとだ」
スマートフォンの電源ボタンを押した瞬間、メッセージと着信通知がずらずらと並んでいた。
「とりあえず、今日は2人とも早退するって、伝えよう」
【滝川さんと、一緒にいます。今日はこのまま2人で早退するから。心配してくれて、ありがとう】
大橋くんの打ち込んだメッセージが私のスマートフォンにも表示される。
それを追うかのように、私のスマートフォンが震えた。
「お願い?」
不思議そうに私を見る視線に、自分の視線をぶつける。
「今日1日、ストレス発散に付き合って。今日は思いっきり楽しいことをしたい!」
さっき、周りの人を振り回してしまっているなって、反省したばっかりなのに。
それでも、今日は一人ぼっちでいたくない。
大橋くんは私の言葉に一瞬目を丸くしてー……それから大きくうなずいた。
「よし、それじゃ行こう!」
数日間苦しいことばっかりだったんだ。
今日1日ぐらい学校をさぼったって、神様は怒らないだろう。
もしこれで怒るような神様なら、私はこれから神様を頼らない。
私の声と同時に立ち上がり自分のスマートフォンを見た大橋くんは、あっと声を上げた。
「滝川さん、とりあえず、みんなに一緒にいること、伝えてもいい?
俺もいなくなったって、3人が騒いでいて、俺の着信履歴すごいことになってる」
そういって見せてくれた着信履歴の画面は、本当に3人の名前でびっしりだった。
「うお、ごめん」
反射的に謝ると、大橋くんは、きっと滝川さんの方がすごいよ、と言った。
「わ、ほんとだ」
スマートフォンの電源ボタンを押した瞬間、メッセージと着信通知がずらずらと並んでいた。
「とりあえず、今日は2人とも早退するって、伝えよう」
【滝川さんと、一緒にいます。今日はこのまま2人で早退するから。心配してくれて、ありがとう】
大橋くんの打ち込んだメッセージが私のスマートフォンにも表示される。
それを追うかのように、私のスマートフォンが震えた。