オフィスラブは突然に〜鬼部長は溺愛中〜
「なにそれ。ただの八つ当たりじゃん」

「みんな、部署が違うから玲奈の気持ちわからないのよ。意地悪なんだよ〜」

「意地悪かどうかはわからないけど、うちの部署の先輩達も、可愛いって言ってる」

「彼氏いるなら、大人しくしとけよって感じ。調子乗ってるよね」

 玲奈は、とにかく柚が気に入らない。自分が本来チヤホヤされるべき所を、柚のせいでないがしろにされていると思っている。完全な勘違いなのだが、玲奈の同期も敢えて口に出さない。しかも、藤本に至っては「そうだそうだ」と同意しているのだ。

 今の所、陰で悪口を言っているだけで、手出しはしていない。

 話が盛り上がっている所に、突然『シャーッ』と、カーテンが開く。

 玲奈をはじめここに居たメンバーは驚き振り返る。

 そこには…

「し、椎名部長⁉️」「お、おはようございます」

 みんな驚きオドオドしながら挨拶をする。

「始業時間になるぞ。そろそろ席に戻れ」

「「「はい!」」」

 特に、他に何も言われなかったので、今の会話が聞かれていたとは思っていない呑気な新入社員達だった…






 
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