レールアウト~婚約者に裏切られて彼の弟(生徒)にせまられます~番外編追加
「勘違いかもしれないし。もし本当に彼が浮気しているのだとしても、ちゃんと2人で話合うのがいいんじゃないかな。身を削る恋愛は自分を傷付けるだけだから」
この子の気持ちが痛いほどよく分かる。理解できるけど。教師という立場として冷静に綺麗事の言葉を並べてくしかない。
「うー、やっぱり。そうですよねぇ、彼氏と話すしかないですよねぇ」
「ごめんね、私も一般論しか言えなくて」
頭を悩ますこの子と私の元に、
「三木先生、彼氏いるから。色々参考になると思うよー」
薬を持った橘先生が戻ってきた。
「三木先生、彼氏いるんですね!」
「えぇ、」
「婚約してんだよねー」
「えーーー!そうなんですかぁ!?」
「他の皆には言ってないから、内緒ね…」
橘先生、勝手なことを……。ギッと睨み付けたところで、彼女は全く気付いていない。
プライベートを生徒に話すのもどうかと思うけど、まぁ今回は仕方がないか。
「ロキソニンとバファリンどっちが効くタイプ?」
「あー、ロキソニンの方で…」
小さな息を吐いたとき、スカートのポケットでスマホが振動した。
ポッケに手を入れてスマホのバイブを止めようとした時─、
「あっ……」
カシャーン!!とスマホ本体が落ちてしまった。
着信ランプが光るそのスマホの画面にはメッセージが表示されていて──。