イケメン総長は、姫を一途に護りたい
亜麗朱の初代総長である校長先生が創設者のこの皇蘭中学校内では、亜麗朱派が多数を占めている。
さらに、生徒会長は代々亜麗朱出身者が選ばれている。
つまり、外では敵なしの慧流座も、学校内では亜麗朱のほうが勢力が勝っているのだ。
「二階堂は、あわよくば慧流座を亜麗朱に取り込もうと考えている。だから、気に食わねぇんだ」
千隼くんと二階堂さんが激しく睨み合っていた理由は、こういうことだったのか。
だから千隼くんは、初日に校舎の中を案内してくれたときも――。
『ねぇ、千隼くん。あの突き当りの教室はなんなの?』
『あそこは…、生徒会室だ』
険しい表情をして…。
『…咲姫、あの部屋には近づくな』
そう、わたしに忠告したんだ。
次の日からはほぼ毎日、パンフレット作成の打ち合わせが行われた。
さらに、生徒会長は代々亜麗朱出身者が選ばれている。
つまり、外では敵なしの慧流座も、学校内では亜麗朱のほうが勢力が勝っているのだ。
「二階堂は、あわよくば慧流座を亜麗朱に取り込もうと考えている。だから、気に食わねぇんだ」
千隼くんと二階堂さんが激しく睨み合っていた理由は、こういうことだったのか。
だから千隼くんは、初日に校舎の中を案内してくれたときも――。
『ねぇ、千隼くん。あの突き当りの教室はなんなの?』
『あそこは…、生徒会室だ』
険しい表情をして…。
『…咲姫、あの部屋には近づくな』
そう、わたしに忠告したんだ。
次の日からはほぼ毎日、パンフレット作成の打ち合わせが行われた。