総長、私のリボンほどいて。🎀
「…3日間、ベランダで待ってた」
「あ……」
私の両目が潤む。
待っててくれてたんだ…。
「…俺に言ったこと覚えてるか?」
「うん…」
「…言ったら、もう戻れなくなるけど」
「…星野、本当にそれでいいのか?」
今までの関係には戻れないってことだよね…。
ここで拒否れば氷雅お兄ちゃんにバレずに関係を終わりに出来る。
だけどそんなの無理。
月沢くんがいない毎日なんてもう考えられない。
「いいです」
月沢くんが私をじっと見つめる。
夕日に負けないくらい真っ白な下弦の月がキラキラと輝く。