総長、私のリボンほどいて。🎀

 え……。

 私は驚きの余り、その場で崩れ落ちた。

 言葉がもう何も出てこなくて、
 両目から大粒の光が零れ落ちて止まらない。

 月沢(つきさわ)くんは歩いて来て私の前にしゃがむ。

「…出会って8日」
「…こんなに好きになるなんて思わなかった」
「…これからも星野(ほしの)との時間大切にするから」

 お願い、口動いて。
 月沢(つきさわ)くんに気持ち、ちゃんと伝えたい――――。

「うん…」
月沢(つきさわ)くん…大好き」

 言えた……。

「…あー、うん」
 月沢(つきさわ)くんはそう言うと誰にも聞こえない声で呟く。

「…やべぇ、嬉しすぎて言葉になんねぇ」

「……月沢(つきさわ)くん?」

「…星野(ほしの)

「はい」

「…俺がここでしたこと覚えてる?」

「…?」
「それがよく思い出せなくて…甘さを感じたような…」

「…そう。じゃあ」
 月沢(つきさわ)くんはかっこいい表情で私を見つめる。
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