総長、私のリボンほどいて。🎀


 そして気づけば夜になっていた。

 朝と昼は食べる気になれなくてマスカット味の飲むゼリーで済ませたけど、
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんはまだ帰って来ていない。
 このまま帰って来なかったらどうしよう。

 ガチャッ。
 玄関の扉が開く音が聞こえた。

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、帰ってきたみたい。
 良かった……。

 そう思うも顔を合わす気になれず、部屋から出られない。

「…ありす、起きてるか?」
 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが廊下から声をかけてきた。

「……うん」

「すぐ晩飯作る」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの足音が遠ざかって行った。
< 305 / 480 >

この作品をシェア

pagetop