Mazzo d'amore
そうは言うが一緒に買い物に出かけた時、私は買おうか悩むがみゆは悩まず買う。

「それは労働して得たお金でちゃんと買ってるんです」

「なんの?」

「えっと、モデルとかの」

「………人生の勝者め」

私がタッカーと呼ばれる大きなホッチキスで

「この入荷木材達はこの紙、あっちの木材はこの紙だからタッカーで貼ってってね」

と、指示を受け

ダダダダダダッ

と、ひたすら打ち込む中で貴様は

「ハイ、チーズ!」

「いいね!可愛いよー!はいもう一枚!」

とか、言われながら私よりもずっとお高いお金を貰ってるのかっ!

代われ、代われるモノならば今すぐにでも代われ。

ぐぬぬぬぬぬぬ!許さん!

その日の学校帰りにみゆに言われた。

「今日ウチに来る?」

「え!良いの?行きたい行きたい!アナウンサーのお母さん居るの?」

私は許した。

みゆ超好き。みゆLOVE。

「あー、多分居るんじゃないかな?けど理想と現実違うから幻滅するかもよ?」

「え?」

どうやら休みの日で出かける予定がないと昼から家でお酒を飲んでるらしい。

むしろ最近は飲んだら出かけれなくなるからとお酒をあえて飲むらしい。

「あんな、キレイな人なのにイメージが……」

「芋も麦も焼酎好きで凄い酒臭いのよ。しかもお気に入りは泡盛だからね。全然可愛くないお酒飲むからねママは。あ、着いたよ」

「すごっ……やっぱり良いお家ねー」

「まあ、やっぱり芸能人だからセキュリティはね…」

都内にある高層マンション。真下から1番上を見上げたので首が少し痛くなった。

エレベーターを降りたら靴を脱ぎお家に上がった。

キャン!

キャン!

するとトイプードルが吠えながら駆け寄ってきた。

「あ!ごめん、犬は苦手?」

「ううん、大丈夫!可愛いねー」

私は可愛いワンコの頭を撫でた。

「おじゃましまーす」

「ただいまー、お友達連れてきたから」

「おかえり、あらあら可愛いお友達ね。こんにちは」

みゆのお母さんはニコニコしながら出迎えてくれた。
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