Mazzo d'amore
「お待たせしました。こちらご主人様はホワイトレディです。カクテルの意味は純心となります」

「わぁ、白くて綺麗。私は?」

「奥様はこちら、XYZです」

「凄い名前のカクテルですね!」

ご主人が驚いたので私はニコリと微笑んだ。

「永遠にあなたのものという意味です。奥様のご主人への愛がとても深いように見えました」

奥様は嬉しそうに足をバタバタさせご主人へ歯に噛んだ表情を見せていた。

「僕達、東京は久しぶりなんですけど、ここの噂聞いてたので来れて良かったです」

「ね!美味しいお酒と綺麗なママで嬉しいね」

「ありがとうございます」

「お姉さんはここで働いて長いんですか?」

「そうですね、詳しい年齢を言うと実年齢がわかられてしまうので言えませんが長いですね」

「女性に年齢聞くのは野暮なのよ」

奥様がご主人に優しく突っ込んでいた。

ご主人はふと店内の飾りとか気になるのか色々じっくり見ていた。

「グローブ、しおり、本、入口のドアの鈴はカバンの形してる。かわいいなぁ」

「あ、あの写真入れに入ってるママと一緒に写ってる人は誰だろ?有名人なのかな?色々な物があるねっ」

「ふふふ、そうですね。どれも思い出深く大切な物です」

「じゃあ、それぞれに忘れられないエピソードがあるんですね」

「そうですね、決して忘れる事の出来ない思い出ばかりです」

そう言う私に奥様は目を輝かせて言ってきた。

「えー!聞きたい!聞きたい!聞かせてー!」

私はそんな奥様が可愛くくすりと笑った。

「かしこまりました」

「やった、期待しちゃう」

「では長い話しとなりますがお時間の許す限りお願いします」

ゆっくり語り出した。
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