Mazzo d'amore
「ちなみにどうしてフラれてしまったんですか?」

「……嘘がバレてしまったんだ」

「うそ…ですか」

「そう。色々彼女に嘘ついて女の子と遊んだり、隠れてギャンブルしたりしたのがバレたの」

「あららそうだったんですね」

「ちなみにお姉さんは嘘ついた事ある?俺と同じように彼氏や旦那さんに嘘ついて男と遊んだりとか」

「いえいえ!ないですよ。あるとしても小さな人を傷つけない嘘ならありますよ。後はエイプリルフールにとかなら」

「へぇ!夜のお店で働いてるから男に軽いんかと思ってた」

(………てめぇ…ぶっこ…ろ…)

ピキピキ怒りが沸騰しそうなのを我慢して新しいビールをお客様に差し出した。

「ちなみにエイプリルフールって午前までに嘘をつくようにって言われてるよね。午後はその嘘のネタバラシって事で」

「さすが嘘に関して詳しいんですね」

「なんか言葉に棘感じるな……ちなみにエイプリルフールで嘘をついてはいけない逆エイプリルフールってのが13年に一度あること知ってた?」

「知らなかったです」

「後さ、エイプリルフールで宝くじ10億当たったー!とか嘘を付くと当たるはずがないと思ってついてる嘘だから1年間願いが叶わないって言われてるんだよ。だからそう言う願い系の嘘はNGなんだ」

「凄いですね本当色々詳しいんですね」

「ところでお姉さんが付いた嘘を教えてよ」

「センス……ええ!こんなパターンからの回想の振られ方あるのっ!?今までセクハラ発言が定番だったのに」

「え?」

私は今までと違う流れに動揺した。

そして私は高校卒業した年の4月1日のエイプリルフールの話しをお客様に話し出した。
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