ワガママな恋をしたね
いつから大賀さんを好きになったのかも、よく覚えていない。

私は彼のことを何も…ファーストネームすら知らないのに、いつからか、大賀さんしか目に入らない、常に頭から離れない…もはや、自分が自分でなくなるような感覚に陥った。

つまらないデイケアだが、彼に会えるから、少し着飾って行くようになり、

「高松さん、今日も凄く素敵だね」

そういわれた日には、心のなかで狂喜乱舞していた。
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