ワガママな恋をしたね
「私でよかったら…是非、お願いします」

そんな言葉が口をついて出ていた。

「ありがとう。フラれる可能性も高いと思ってたから、凄く嬉しいよ」

彼の優しい瞳には私だけが映っていた。


部屋に戻ると薔薇の花束を花瓶に活ける。

まだ、夢でも見ているような気分だ。
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