(続編)俺について来い〜俺様御曹司は生涯の愛を誓う
次の休み、静香と翔太は近くのアパートに引っ越した。

「翔太、マンションへは勝手に出入りして大丈夫だからな」

「うん」

「翔太、これからはマンションへは行かないのよ、パパに迷惑かけられないから」

「参ったな、静香には、俺、すっかり嫌われちゃったな」

俺は敢えて落ち込んだ態度を見せた。

「そんな事ありません、嫌いだなんて」

静香は頬を真っ赤に染めて恥ずかしそうに俯いた。

すっかり嫌われたわけではないみたいだな。

俺はアタックを開始した。

静香の顔を覗き込んで「静香は可愛いな」と微笑んで見せた。

俺の行動に確かに意識していると確信した。
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